本記事では本記事では毒親育ちから回復するために
必要な事柄【毒親育ちのレッテル】について
毒親育ち50年以上の私がお伝えします。
私は、25年前に試行錯誤して結婚して子育てしましたが
毒親育ちにかなり苦しめられました。
今回の毒親育ちのレッテルを心に留めて
一歩踏み出せばあなたはよけいな回り道をせずに
アダルトチルドレンから回復することが可能になります。
最後まで読んでみてくださいね。
自己信頼感の欠如からくる不安
この自己信頼感の欠如からくる不安(漠然とした
不安)は、一体生育歴の中のどこで生まれたので
しょうか。
エリクソンの発達理論
↓
玩具と理性―経験の儀式化の諸段階
ここでは不安(漠然とした不安)を根源的不安と
定義しています。
第一段階 乳児期(1歳まで) 基本的信頼感対不信
基本的信頼感とは私達が生きていくうえで世の中、
周囲、自分を信じることを意味しています。
これは両親や自分の世話をしてくれる人が、常に
自分の欲求を満たしてくれることから獲得するも
のです。
自分が泣けば誰かが自分の面倒を見てくれる。
そして、自分は安全だ、安心だ、そして生きるに
値する価値(世話をしてもらう価値)があるとい
うことを感じます。
乳児はまったくの受身です。
ですから、基本的信頼感は周囲から得られる愛情、
サポートによって初めて獲得出来るのです。
これとは逆に、親が放任主義で乳児が泣いても誰
も助けに来てくれないと孤独感、不安感を抱き、
自分には価値がない、愛してもらう価値がないと
感じてしまいます。
これが根源的不安の始まりのひとつであると思い
ます。
⇒周囲からの放任⇒愛されるに値しない、生きる
に値しないと感じる⇒自己存在の否定⇒基本的信
頼感の欠如、自分が自分とつながっていない感じ
⇒根源的不安、漠然とした不安の発生。
ですから乳児期に周囲から適切な愛情を受けなか
った場合は、漠然とした不安感を背負って成長す
ることになります。
ただ、この場合気をつけないといけないのは、親
は放任主義でもなく乳児に愛情を充分持っている
のだけれど忙しすぎて構ってあげられない場合も
あります。
乳児、幼児は周りを理解出来る力はまだ持ってお
らず、すべてを自己中心的に考えてしまいます。
したがって表現のない愛は理解出来ず、やはり自
分は愛される価値、生きる価値のないものと感じ
ることでしょう。
第二段階 幼児期(1歳~3歳) 自律性対恥・疑惑
親からの躾(外からの要求)を受け入れつつ、自
分自身を築いていきます。
幼児は自分の好き勝手に好奇心を満たそうと行動
します。
そこで、親が躾ということで「~してはいけませ
ん」と幼児の行動を規制します。
親の適度な躾は社会性を養ううえでも大切なもの
です。
しかし、過剰な躾はどうでしょうか。
幼児が好きなことをしようとすると、親がそれを
規制し続けるのですから子供はそこから何をして
も親に邪魔されると思ったり、また親に怒られる
のが嫌でおとなしくしていれば(自分の意志を出
さなければ)親に認められる、誉められると理解
して、自分を抑圧してしまいます。
これらは自己表現の抑圧または欠如と発達してい
きます。
また、行動を規制するだけでなく、親が過剰な要
求を幼児にしたらどうでしょう。
例えば「早く服を着なさい」等日常のささいなこ
となのですが実際に幼児が大人の早さで服を着れ
るわけがありません。
あまり過剰な要求を幼児にすると幼児は自分自身
を親の要求、期待に応えられないと感じ、そのこ
とを恥たり、または自分はどうなっているのかと
疑惑を感じます。
親の躾や要求が適度なものであれば幼児はあまり
親の干渉を受けず、自分の思った通り好きに行動
をして、自律性を獲得します。
しかし、それが逆であると好きに動きたい気持ち
や行動の抑圧から自己表現を抑えたり、控えめな
人間へと成長していくでしょう。
自分は本当はこうしたいという意思を表現しなく
なります。
どうせ表現しても邪魔され怒られるから。
そして、常に親の視線を過剰に気にして怒られな
いように振舞うでしょう。
自律性を獲得出来なかった幼児は、その後の児童
期、学童期、青年期へと進んでも、常に人の目を
気にしたり、やたら人に合わせ過ぎたり、自分を
抑圧したりと自分が自分でない感覚を感じるので
はないでしょうか。
これも自分が自分とつながっていない根源的不安
の要因であると思います。
また、幼児が何かしようと行動を起こそうとして
親が先回りしてその行動をしてしまう場合も同様
の結果を招くと思います。過保護です。
過保護の場合でも過干渉と同様、幼児は自分がし
たかったことが結局は出来ず、親が何でも先回り
してしまうので自分は何もさせてもらえないと無
力感を感じてしまうでしょう。
無力感から自律性は養えません。
更に、第一段階で基本的信頼を獲得出来ないとこ
の第二段階の自律性は獲得しにくいと思われます。
なぜなら、根本的に自分に不信感を抱いていると
それだけで自分に自信がなく、抑圧的で自分の好
きに振る舞うということが阻害されると考えられ
るからです。
また、人の性格は3歳までに決定されるという説
があります。
3歳までに、基本的信頼感と自律性の獲得が大切
ということでしょう。
第三段階 児童期 自発性対罪悪感
自発性とは何でしょうか。
これは、自分の要求を外に表現すること。
そして、自分が周りに影響を与えることです。
では自発性を発揮するためには何が必要でしょう。
自分が周りの視線や態度に影響されずに自分の要
求を外に表現するためにはです。
第一段階での基本的信頼感は当然必要でしょう。
また、第二段階での自律性の獲得も必要でしょう。
自分を信頼して自分の意志を持ち好きに行動する
ことから、更にはあまり遠慮をすることなく、自
分の要求を外に表現出来るようになれるのです。
それでは罪悪感とは何でしょう。
これは調子に乗って自分の要求たくさん出しすぎ
たり、自分勝手な行動をして、周囲からの叱責を
買い、「悪かった」「失敗した」「自分は悪い子」
と罪悪感を感じるということです。
あまり日々怒られすぎて罪悪感を感じすぎるとそ
こから自分はダメな人間と思い込み、その後の成
長の妨げとなるでしょう。
第一段階 基本的不信感
第二段階 自分に対する疑惑・恥の感覚
第三段階 おとなしく、抑圧的で常に周囲の
視線ばかり気にして自発性を発揮
出来ない。
ここからくる根源的不安を持って成長してしまっ
た児童は、そのまま大人へと成長してしまうかも
しれません。
しかし、そうは言っても第三段階まで順調に発達
成長しなかったとしても次の発達段階以降で環境
が変わり、そこから行動等が変わることによって
基本的信頼感の回復や自律性を発揮していくこと
も多々あるとは思います。
第四段階 学童期 勤勉性対劣等感
中学生、高校生と成長するにつれて体格も立派に
なり、学校での勉強も難しくなり、そして、思春
期を迎えます。
勉強やスポーツ、恋愛がうまく進むと自己優位性、
優越感が獲得され、ますます頑張ろうと思うでし
ょう。
勤勉性より育ってくる力が有能感なのです。
逆に、勉強も出来ず、スポーツはダメ、恋愛も出
来ないとなると他者との比較により劣等感を感じ
てしまいます。
この時期は自己を過剰に意識しだして他者との比
較により自己概念を形成していくのです。
またここでも、自己信頼感、自律性、自発性の欠
如、罪悪感(根源的不安)より、自分の意志を通
すことなく行動を抑制してしまうと本来行動する
こと、経験することから得られるはずの様々な力
を獲得しそこない、ますます自分に自信が持てな
くなってしまい、劣等感を抱いてしまうのです。
第五段階 青年期 アイディンティティの獲得(19歳から24歳)
自分とは何者であるか。自分で自分を決定します。
今までみてきた発達段階を順調に成長していれば
「自分は有能で協調性もあり自分はOKな人間で
ある」等の肯定的自己概念を持つでしょう。
しかし、ここまでの各成長段階で獲得すべき力を
獲得せずに青年期まできてしまいますと「自分は
価値がない、何も出来ない良いところがない人間
だ」等の否定的自己概念を抱いてしまうことは容
易に分かると思います。
根源的不安(基本的信頼感欠如、自律性欠如、自
発性欠如、罪悪感、劣等感)により、自分の好き
に振舞う意思や行動を抑えて成長していくと成長
の発達段階で得られる様々な力を獲得しそこない、
生きることへの不安や生き辛さへと発展していき
ます。
そして、何よりも辛いのは、自分で自分に対して
マイナスのレッテルを貼ってしまうことなのです。
そして、このレッテルをはがせるのは自分しかい
ないのです。
レッテルをはがすためには、成長の止まってしま
った発達段階で出来なかったことを経験、体験し
て獲得すべき力を獲得しなおさなければなりませ
ん。
言いかえれば、自分で自分を再生させるのです。
まとめ
こうしたアダルトチルドレンから回復するのは
自分自身が強い意志を持って
自分の問題に取り組む必要があります。
いずれにせよ、まずは自分が生きづらい原因を
見つけることが大切です。
また、自分だけで解決が難しいなら
心理カウンセラーに相談することをおすすめします。
回復への手助けもしてくれます。
ただし、デメリットとして料金が継続的に
かかります。
そんなときはこちらをおすすめします。
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