親に依存されて成長した子供は?

子育て

いつも多くの人と一緒にいないと落ち着かず、感情的に周囲に巻き込まれやすい人は、たとえ2人でいても(主に夫婦関係)、安定できない時は3者間の関係に持ち込もうとする傾向があります。

そして夫婦関係が緊張状態になると、今度は子どもを取り込み、自身の感情の安定化を図る傾向があることが分かってきました。 さらに、夫婦関係が破綻をきたした場合、一方の親が子どもを取り込むというパターンの連鎖は、その子どもにまで伝わっていってしまうのです。

つまり、夫婦関係が緊張したとき、一方の親が子どもを取り込んで心の安定を図ろうとする。それは言い換えれば、夫婦関係の悪化からくる親の虚しさや怒りを、子どもを通して埋め合わせようとする行為にほかならないのです。

  • 親の期待に沿おうと一生懸命合わせ過ぎる
  • 親の愚痴聞き役に徹して、嫌な話を我慢して聞き続ける
  • 親のパートナーとしての役割を果たそうと、子どもらしさを失ってしまう

こうした形で、子どもは親の心の安定の犠牲になってしまいます。 こうした親は、自分を他人に支えてもらおうとする傾向が非常に強いのです。

しかし現実に考えれば、自分のことを一番に支えられるのは、まずは自分自身です。 もちろん周囲のサポートはありがたいものですが、常に他人に自分を支えてもらおうとすると、それは日常恒常となり、依存症の問題へと発展してしまいます。 そして、自分を支えてもらおうと、何らかの必要を満たしてもらおうと、子どもに自分を依存させてしまうのです。

子どもにしてみれば、親を支えるなどたまったものではありません。 そして、親に依存されて成長した子どもは、自分の人生を生きていないことにつながってしまいます。

また、自分の人生を生きていないということは、自己信頼感の獲得に失敗して成長するということです。 その結果、自分に対する自信を養うことができず、自己価値の認識や自己の発揮に失敗し、更にはそこからくる虚しさを他人に委ねたり、何かに自分を依存させてしまったりという、親と同じ行動パターンを演じてしまうのです。

何かに依存する、その依存傾向は世代を超えて継承されます。 ただ、依存の対象は子どもだけとは限りません。人以外のものであれば、アルコール、薬物、仕事など、自身を何かに極度に委ねてしまうことになります。

裏を返せば、夫婦関係が緊張状態になったときに一方の親が子どもを取り込むのであれば、「夫婦関係が緊張状態にならなければ、子どもを取り込む問題は起こらない」とも言われています。 つまり、円満な夫婦関係からは、アダルトチルドレンは生まれてこないのです。

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