いつも多くの人と一緒にいないと落ち着かず、感情的に周囲に巻き込まれやすい人は、2人でいても(主に夫婦関係)安定出来ない時は、3者間の関係に持ち込もうとする傾向があります。
そして夫婦関係が緊張状態になると今度は子供を取り込み、自身の感情の安定化を図る傾向があることが分かってきました。
そして、夫婦関係が破綻をきたした場合、一方の親が子供を取り込む傾向のパターンはその子供に伝わるのです。
つまり、夫婦関係が緊張状態になった時には、一方の親が子供を取り込み心の安定を図る傾向があることです。
これは夫婦関係の悪化からくる、親の虚しさや怒りを子供を通してその埋め合わせを求めるということです。
親の期待に沿おうと一生懸命合わせ過ぎたり、親のグチ聞き役に徹して嫌なグチを我慢して聞き続けたり、親のパートナーとしその役割を果たそうと子供らしさを失ったりと親の心の安定の犠牲になります。
これらの親は自分を他人に支えてもらおうとする傾向が強いのです。
しかし、現実に考えますと、自分のことを支えられるのはまずは自分自身です。
もちろん、周囲のサポートはありがたいものですが常に自分を支えてもらおうとするとそれは日常恒常となり依存症の問題へと発展します。
そして、自分を支えてもらおうと自分の何らかの必要を満たしてもらおうと子供に自分を依存させてしまうのです。
子供にしてみれば、親を支えるなどたまったことではありません。
そして、親に依存されて成長した子供は、自分の人生を生きていないことにつながります。
また、自分の人生を生きていないということは、自己信頼感の獲得に失敗して成長します。
結果、自分に対する自信を養うことが出来ず、自己価値の認識や自己の発揮に失敗、更にはそこからくる虚しさを他人に委ねたり、何かに自分を依存させてしまうという、親と同じ行動パターンを演じてしまいます。
何かに依存する、その依存傾向は継承されます。
ただ、取り込む対象は子供だけではなく、人以外のアルコールであったり、麻薬であったり、仕事であったりと自身を何かに極度に委ねてしまうのです。
夫婦関係が緊張状態になった時に、一方の親が子供を取り込むのであれば、夫婦関係が緊張状態にならなければ、子供を取り込む問題は起こらないといわれています。
つまり、円満な夫婦関係からは、アダルトチルドレンは生まれてこないのです。
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