頭では「こうしたい」と分かっていても、長年染みついた習慣や無意識の反応は、すぐには変えられないものです。 私も、無意識のうちに母のやり方を真似してしまい、子どもをおびえさせてしまったことがありました。
そんな時、通信講座のアドバイザーの方にこう言われたことがあります。 「お母様も人間だから間違うこともあります。そのあと反省されているから大丈夫ですよ。お子さんにはあとでフォローしたり、謝れば問題ないですから」
その言葉に、何度救われたことでしょう。 子どもがおびえていた時期は、親子関係もしっくりいかず、学習面でもESPがうまくいかないなど、信頼関係が揺らいでいるサインでした。親子の信頼関係を修復するためには、まず母親である私たちの思考回路を変える必要があります。
そこで実践したのが、次の2つの新しい習慣です。
- よい言葉を口にする
- 笑顔で言う
「明るい言葉を笑顔で口に出す」というプラスの思考に変えていくことで、少しずつ周りも変わっていきます。子どもだけでなく、夫にも笑顔で良い言葉をかければ、夫からも温かい言葉が返ってくる――それは、夫がいつもマイナス思考になりがちな私を戒めてくれるよきパートナーとして教えてくれたことでもあります。
以前のブログ(七田式の叱り方とイメージトレーニング:毒親育ちを乗り越えた私が実践したこと)でもご紹介しましたが、「ママは〇〇ちゃんが大好きよ」と笑顔で一日20回、一週間続けてみるだけでも、子どもの変化を実感できるかもしれません。 育児は何もかも上手くいかないこともありますが、「私も子どもと一緒に成長させてもらうつもりでいこう」そう思っています。
アダルトチルドレン(AC)に必要な「感情表現」の学び直し
そんな中で出会い、とても心に響いたのが、狂言師・野村萬斎さんのインタビュー(NHK『にほんごであそぼ』などでもお馴染みですね)で語られていた「怒りの感情表現」についてのお話でした。
野村萬斎さんは、子ども向けの狂言ワークショップについてこのように語られています。
「狂言には喜怒哀楽を示す型があるんですが、そういった手法が子どもの感情の発散を助けるんですよ。(中略)子どもたちは狂言の型を通じて、いろいろなことが表現できる、こんな面白いことも表現できると学びます。つまり、自分を表現する方法、個性をどう表現するかを教えているのです」
このお話を読んだとき、「AC(アダルトチルドレン)に必要なものは、まさにこれだったんだ」とハッとさせられました。
虐待や否定の中で育ったACは、子どもの頃、自分の感情を素直に表現することができませんでした。なぜなら、それが安全ではなかったからです。その結果、子どもの頃に「感情の表現方法」を学び損ねてしまったのです。
だからこそ、私たち大人は、自分自身のために次の3つのことを学び直す必要があります。
1. 自分を表現する方法を見つける
ACに関する書籍を書かれている西尾和美さんは、自分を表現するために「絵を描いたり、踊りで表現する」という方法を紹介しています。また、渡邊満喜子さんの著書『声をめぐる冒険―ヴォイスヒーラーの実践をとおして』(CDブック)では、「歌で自分を表現してその人の心理状態をみる」というアプローチが紹介されています。 私自身は、「自分を表現する方法」として洋裁もいいなと思い、以前から取り組んでいます。まずは、できるところから始めることが大切です。
2. 感情表現のスキルを学ぶ
親から教えてもらえなかったさまざまな感情表現のスキルについては、『子どもを生きればおとなになれる―「インナーアダルト」の育て方』などの本の中に順を追って説明されています。人によって抱える問題の深さは違うため、必要に応じて専門のセラピーなどもご自身の判断で取り入れてみてくださいね。
3. 自分なりの発散方法を探す
ストレスや感情の発散方法は人それぞれ好みがあります。ぜひご自身に合った方法を探してみてください。私も、自分なりの発散方法を日々模索中です。
まとめ:自分にやさしく、一歩ずつ
アダルトチルドレンからの回復は、急には進みません。 だからこそ、どうかご自身にやさしくしてあげてください。自分を信じ、認め、労ってあげること。
そうやって、私自身も自分に言い聞かせながら、一歩ずつ歩んでいます。 過去の鎖をはずし、自分の足で自由になっていきたいと願う方は、こちらも参考にしてみてくださいね。



コメント