感謝の言葉が自己評価を高める

子育て

子供の自己評価を高めるもっとも有効な方法は、親が子供に感謝の気持ちを示してあげることです。

子供は自分が行った行為を、自分自身で評価することができません。 ですから、自分の行った行為が世の中にどのように評価されたかということが、その子にとってとても大きな意味を持ちます。 自分の行った行為が世の中に高く評価されれば、その子自身とても嬉しく感じますし、意欲も湧いてきます。 一方、自分の行った行為が低く評価されたり、行為に対して関心を示されなかったりすると、「自分のやったことは価値の無いことだ」と感じてしまうのです。

そして、子供にとっての最初の「世の中」は、ほかならぬ「親」です。 つまり小さな子供にとっては、親が世界のすべてなのです。 ですから子供にとって、親に高く評価されるということは、全世界に高く評価されるということであり、親に評価されないということは、全世界に評価されないということなのです。

自己評価の低い子供は、「どうせ自分なんか何の役にも立たないんだ」「自分なんかいてもいなくても同じなんだ」と思っています。 どうして自己評価が低くなるかといえば、それは親に評価してもらえなかったか、あるいは親は評価していてもその気持ちを子供に伝えなかったからです。

親が子供に対して感謝の気持ちを伝えることで、子供は「自分は親の役に立ったんだ」と感じるようになります。 そして、「自分は価値のある存在なんだ」と感じることができるようになるのです。 つまり、「自分はこの世界で役に立つ存在なんだ。価値のある存在なんだ」と、自己評価が高くなっていくのです。

具体的には、親が子供に対して「ありがとう」「助かるよ」という感謝の言葉を言ってあげること。 人間には「役に立ちたい」という本能的な欲求があります。これは大人も子供も同じです。 子供にとっては最も身近な存在である自分の親の役に立ちたい、親の喜ぶ顔を見たいという欲求があり、その欲求が満たされることで、こころの満足感が得られます。

親が子供に対して感謝の言葉を言うということは、子供の存在価値を認めるということであり、「この世界が君の価値を認めているよ、君を必要としているよ」ということを伝えることなのです。

こうした感謝の言葉を伝えもせずに、「この世の中に必要の無い人間なんて存在しない」「価値の無い人間なんていないんだ。だから君だって価値があるんだ」などといくら言ったところで、子供の自己評価は高くなりません。 子供の自己評価を高めるものは、子供にとって最も身近な存在である親からの「感謝」です。だからこそ、子供にはできるだけたくさんの感謝の言葉をかけてあげてください。

アダルトチルドレンの回復と、子育ての連鎖を断ち切るために

アダルトチルドレンの回復への一歩は、「何もしないと何も変わらない」ので、まずは行動してみることです。 お稽古事や学校、仕事や旅行、趣味など、自分が「好き」と思えることを見つけてみる。それが回復への第一歩になります。

特に共依存の人は、自分自身が充実すると、自分で決めた計画や活動のために忙しくなり、子供が何をしているか、あるいはしていないかに気を配る暇がなくなります。 そうやって自分自身を成長させることは、自分の人生に対する全責任を自分で取れるようになることにつながり、半人前ではなく一人前になることができます。

さらに一人前になるということは、アダルトチルドレンが子育てをするときにも役立ちます。それは、機能不全の連鎖を断ち切るためにも必要なことです。 これは、既婚者である私が今にして強く思うことです。

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