最近、寝ながら潜在意識の中に入っているのかなあと感じるときがあります。特に昨日は用事があって母に電話して、30分ほど愚痴を聞いてしまったのがいけなかったようです。
今朝も私は、寝ながら母に対して怒っていました。「私を自由にして」「私に干渉しないで」といったことを寝言で言っていたような気がします。なんか言わずにはいられなくて、まるで自分で自分のセラピーをやっているような感覚です。 これは結婚してしばらく続いた現象に似ていますが、以前は母に対して「おびえている」という感じが強かったように思います。
ただ最近は、自分が母から自由になりたがっているにもかかわらず、まだ完全に自由になれていない自分を感じていたので、そうしたことが潜在意識の中に現れたのかもしれません。 まだトラウマはいっぱいあるので、自分でも気がつかない何かが心の蓋をはずしたがっているのかなとも思いました。
息子の思いがけない言葉に感じる成長
でも最近は、私より子どもの方がいろいろわかっていて、私を慰めてくれたりすることもありますし、だいぶ自分の心の負担が軽くなったとも感じます。 特に、上の子の成長を最近は本当によく感じるようになりました。
たとえば昨日、私が下の子を叱る際に「おばけがでるよ」と脅かしていました。すると彼は遠くにいたのに私のすぐそばまでやってきて、 「その言い方はAをもっと怖がらせるから、不適切なんじゃない?」 というのです。「6歳の子供が不適切?」と思わず笑ってしまいましたが、何気ないその何気ない言葉の端々に、確かな成長を感じた瞬間でした。
幼稚園でのトラブルと、夫の視点に救われて
以前、上の男の子が幼稚園でけんかをしてしまった旨、先生から連絡がありました。 なんでも彼が遊具で遊んでいるときに足を滑らせて落ちてしまったらしいのです。その時、同じクラスの女の子に笑われて、思わず腕をかんでしまったそうです。その女の子が担任の先生のところへ行って、先生がその現場に駆けつけました。
すでにそばで一部始終を見ていた同じクラスの男の子3人に責められ、彼はしゃくり上げて泣いていたそうです。先生が「どうしたの」と聞いても言葉にならなかったらしいのですが、「笑われた」ということだけが聞き取れ、女の子の説明から上記のようなことがわかったとのことでした。 お昼ぐらいに起こったこの事件はかなり尾を引いていましたが、「帰りにはけろっとしていたので安心しました」と先生からお電話がありました。
先生の手紙でのコメントには、「普段からそういう傾向があるので、もっと余裕を持って笑い飛ばせるようになれたらいいなと思いました」と書いてありました。 帰宅後、落ち着いてから私は彼を膝にのせて、「笑ったのはその子がいけないけど、手を出したら自分が悪くなるんだよ」と言い聞かせました。
はじめは私の腕の中でもがいて私と目を合わせませんでしたが、私が「その時その女の子におどけてみせればよかったんじゃない?」と猿のまねをして見せたところ、そばにいた妹が笑い、少し彼の気持ちもほぐれたようでした。 相手のお母さんにもすぐに電話して謝罪しましたが、「うちも年子で男の子がいるのでよくわかります。うちも悪いんですから気にしないでくださいね」と言われ、心からほっとしました。
彼の場合、年少の頃から毎年2〜3回はこうして相手方のお母さんに謝罪の電話をしてきましたが、今回は女の子ということもあってとても心配でした。でも、ケガというほどのこともなかった点は胸をなで下ろしました。
男としてのプライドと、親の役割
子どもが寝てから夫が帰ってきたのでその話をすると、夫はこう言いました。 「子供のケンカだからそんなこともあるさ。でも女の子に手を出してはいけないということは厳しく言わなければいけないな。だがその状況で彼が怒るのは当然だ。怒らなければ男として自尊心がないということになる。自己ができて成長している証拠だよ。ママもあんまり普段から怒らない方がいいな」
その時私は、ヤンキースの松井秀喜さんのお父さんが書かれた『パパゴジラの男の子のまっとうな育て方』の一節に、同じようなことが書かれていたのを思い出しました。 松井秀喜さんはまだ幼かったこともあって小学校1年生で野球チームをやめさせられているのですが、その傷が癒えるのに時間がかかったという話の中に出てくるのです。特に男の子の場合はそれが重要だといっています。以下はその抜粋です。
なぜなら男の子なのにプライドや負けん気がないと、人の言いなりになったり、逆に協調性などがかけたりして個性が失われてしまいます。子どもにプライドを身につけさせるには、子どもが小さい頃から一個の人格を持った人間として扱うことによって、立派な自尊心が育つのだと思います。
そしてその章のまとめとして、子育てのポイントがこう記されていました。
- 子どもの自尊心を傷つけないのが親の愛情
- 子どものプライドや負けん気を尊重する
- 挫折を味わっても乗り越えるときまで見守る
私は夫の男としての視点に感心すると共に、子育ては別の視点から見ることも大切なのだということを今回深く学びました。
ちなみに松井秀喜さんは私の弟と同い年なのですが、松井さんが高校生で活躍しているときから、よくうちの母親が「うちのと同じなのにあんなにしっかりした考え方を持って頼もしいねえ」とうらやましそうに言っていました。 でもこの差は「親の育て方によるのだ」と、以前から私は確信していました。私たち兄弟は自尊心を傷つけられっぱなしだったし、自分の考えを尊重してもらったことなどないにも等しいのです。
親をモデルにできないのだったら、本や参考になる子育てをした方から学ぼう。私はそう思って、今日も一歩ずつ手探りで歩んでいます。
[おすすめ書籍・男の子の育児や子育ての参考図書]
・パパゴジラのまっとうな男の子の育て方―松井秀喜を育てた父の実践ノート 子どものプライドや個性を尊重し、温かく見守るためのヒントが詰まった心強い一冊です。
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