未来へ乾杯!

生活

今日は2ヶ月ぶりに美容院に行って来ました。子供が2時半に帰宅するので大急ぎでカラーとカットをしてもらいました。

以前は、同じ高校の後輩の店(偶然ですが)に行っていたのですが彼がお店を移転したのを機にいろいろな美容室に行ってみることにしました。

その彼はたまたま入った美容室のときからずっと指名でお願いしてきました。とても勉強家で雇われ店長をしつつ、休みの日にはさらに自費で美容学校にいって勉強をしてコンクールなどにも挑戦しているひとです。

もともと母子家庭でお母様の背中をみて育った関係で独立心が強く、自分の店を持つときもお母様には保証人になってもらわなかったという頑張り屋さんなんです。

その後、店を大きくして人も増やしたのですが自分のスタイルにもっとこだわりたいということで店を小さくして店を移転したようです。

彼とのつき合いはかれこれ10年以上になると思います。その間、浮気はせずに彼一筋。それは頑張っている彼を応援したかったから。向上心がとっても強く、刺激になったから。いまでもその気持ちに変わりはありません。

ただここへ来て私は自分のスタイルというものについて考えたかったのです。彼が施してくれるヘアスタイルは長年やってもらっているため、安心感があります。私の好みもわかっていてくれるし、失敗もないっていうのもわかっています。

でも彼以外の人にお願いしたらもっと自分というものがわかるんじゃないかって思ったのです。私の魅力ってなんだろう。私ってどんな人なんだろう。という疑問が湧いてきました。美容院は自分を変化させる格好の場なので一人の人の見方じゃなく、相談しながらいろいろな自分を引き出してみたいなと考えたのです。

子供時代、「おまえなんかおしゃれする資格はない」「おまえなんかに似合う服はない」「おまえなんか価値がない」と擦り込まれてきたACの私にとって自分のスタイルというものが確立されないまま、いままできてしまいました。

だからいま、自分にとって大切なものはなに?本当は何が好きなの?どんなスタイルが私に似合っているの?どんな服が好き?と自分に問いかけているのです。

私の子供は物を選ぶとき、即決で決めます。迷いがないのです。自分の好みがはっきりしています。それに比べて私の子供時代は「これはお金がないからだめ」「これはお母さんが好きじゃないからだめ」「これは趣味が悪いからだめ」とにかくだめだめづくしで自分の人生を選ぶときでさえ、母が口出しする始末でした。

だから「自分は本当はこうしたくないのだけれどこうしないとお母さんに怒られるから」とか、「自分はこっちを選びたいのだけどお金がないからあきらめよう」ということが多すぎました。そして自分のスタイルをつくることよりも母の機嫌を伺うことに重点が置かれていたのだといまにして思います。

友達が「ブランドのどこそこの服や鞄がいいの」とか、「私はこのメーカーの服が好き」とか、「化粧品はこれがいい」と言っていてもそれは私にとって別世界のことでした。

母は「服なんて外に行くときだけ。家ではぼろでいいんだ。」「化粧なんてしなくてもそのままでいい」とか言われていましたし、仮に服を買ってこようものなら「私は買えないのに。あんただけいい思いをして」と嫉妬や恨みつらみをいわれたので怖くて買い物も出来ませんでした。

そして極めつけは「そんなお金があるなら家にお金を出しなさい」でした。こんな感じだったので自分のスタイルをつくることはおろか、娘時代の楽しみさえ、奪われたのです。

そんな母の仕打ちに対して私は父に訴えました。「私は自分の働いたお金で服を買っているし、嫁に行けっていうけどおしゃれもしなければ男の人とデートもできないよ」と。父は普段は「黙っておけ」という人でしたがこのときばかりは私が泣いて訴えたので「そうだな」と一言だけ言いました。それほど母の仕打ちは私に抑圧を与えたのでした。

結婚してから夫は「好きなようにしていいよ」と言ってくれることが多かったのですが自分では自信がなく、どこかに行くのも、何かを食べるのも、何を着て買っていいのかさえ判断に迷う始末でした。母の抑圧がとれて自由になったはいいけれど自分自身、何が好きなのかよくわからなかったのです。結婚して8年、少しづつですが自分の好みというものがわかってきました。

得たいものは自分のスタイルですが大きく言えば目標を見つけると言うことかもしれません。自分の生き方はどうするかというライフプランを見つけたいのだと感じます。

やっと私は母から心の呪縛がとれて自由になりつつあります。私の未来へ、乾杯!

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