急に寒くなったので衣替えをした。衣類でいたみの激しいものや靴下の片方とか、処分した。
私の育った家庭では、親戚の家からのお古で子供の衣類は占められていた。上級服は私から妹にお下がりになるため、キレイに着ることが必然だった。そしてその他の衣類は一軍から二軍になって捨てることはなかった。
家族が次々と病気をしたのでお金もなかったのだろう。だから、私は、ないものねだりもしなかったし、自分はどうせ、買ってもらえないから、とあきらめの気持ちが強かったように思う。自分の好きな服や似合う服など買ってもらったことはなかった。
大学生の時もお古で通し、就活用のスーツもどきを自分で用意した。困ったのは社会人になってからだった。何を着たらいいのかわからない。とりあえず、服を買うのだが母の嫉妬がすごかった。あんたばかり服を買ってと言われた。就職して通勤服も必要だし、婚活もしなければいけないのに全く華やかなことは禁じられた。母の目を気にして最低限のものしか持たなかった。
結婚してから共働きだったし、夫は好きなものを買ってもいいよと言ってくれるのだが自分の好きな服、好きな食べ物、好きなこと、やりたいことが全くわからなかった。いきなり自由になって好きなことをやれといわれてもいままでの縛りから数十年、解き放たれることはなかった。
好きな服もわからないのでトータルファッションではなく、気に入ったものを単品で買っていったが何かちぐはぐで統一性がない。どこかに出かけるときもそのバラバラな感じのファッションでどこか自分自身にも自信がなかった。
ファッションやメイクというのは、アダルトチルドレンにとってとても大事なことだと私は思っている。他人との境界がないアダルトチルドレンにとってファッションやメイクは、意識の鎧になるからだ。
他人との境界がないということは、自分の境界に相手が踏み込んできやすい、もしくは自分が他人の境界の領域に侵入してしまう可能性があるということだ。だからそこを物理的に意識して線を引くのだ。
また、おしゃれをするということは自分を大切にするという意味もある。ホテルでも身なりのいい人と汚い服装の人では対応が違うと思う。それと同じで人間関係においても見た目というのは大きな影響力をもつ。
そうしたことが徐々にわかってきて私は、おしゃれとは何か、本でかなり勉強した。共働きから専業主婦になってからこのことに気が付いたのでお金には限りがあったが、フリマを利用したり、しまむらなどを利用することで対応した。
最近のお気に入りはワンピースだ。ワンピースの中に入っている色のカラータイツ、タイツと同じ色のバックやスカーフ、帽子をプラスする。靴はオーソドックスな黒や茶色を用意してコーディネートする。こうすると全体的にまとまりが出て経済的なのだ。服やかばんはいたんだら買い替えるからあまりものは増えない。
例えばこんなのが好き↓
我が家は、引っ越し屋さんに言わせると本が多いそうなので服のスペースは最小限にしている。管理できるものだけにするとアダルトチルドレンの迷いや選択することが少なくなり、人生がシンプルになるのではないかと私は考えている。
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