毒親育ちが勇気をもらえる音楽【アファメーション3選】

癒し

愛を学ぶために 孤独があるなら意味のないことなど 起こりはしない

——『Jupiter』平原綾香

この歌詞も、とてもスピリチュアル的だと感じます。 

「私たちは何を学ぶために生まれてきたのか」 それはこの世に生きるすべての人間にとっての大きな命題です。

スピリチュアル的に言えば「自分の人生は自分で選んで生まれてきた」といわれていますが、本当にそうなのだろうか、と思うこともあります。

以前、ある人に自分の身上話をしたとき、「そんな人生、僕は歩みたくない」と言われてショックを受けたことがありました。

 「私の人生、そんなにひどいのか」という思いと、自分の人生を否定されたような行き場のない言葉に、ただただ悲しかったのです。

ただ、「もし自分で選んで生まれてきたのなら、なにか意味があるはずだ。

何か先につながるものが、これからあるのだろうか」――そう思いたい自分がいます。

私たちは誰も ひとりじゃない。 ありのままでずっと 愛されてる

これって、どこか宗教的だなとも思います。

 親に愛されなければ、神様が見守ってくれていると解釈すればいいのでしょうか。

ありのままで愛されていると。 

でも、そう考えられたら少し心がやすらぎます。

行き場のない自分の心を受け止めてもらえるような気がするから。

この曲を知ったのは、ネットで知り合ったあるアダルトチルドレンの方から教えてもらったのがきっかけでした。

 彼女もまた、アダルトサバイバーとして苦しんでいました。

 事情があって今は離れてしまいましたが、今でもこの曲を聴くと、彼女が私に歌ってくれているような温かいものを感じます。 

包み込むような、励まされるような、勇気を奮い立たせてくれるような、いまでも大好きな曲です。

夢を失うよりも 悲しいことは自分を信じてあげられないこと

この曲の中で、特に私の心の琴線に触れた歌詞です。

 アダルトチルドレンは一般的に、自己評価がとても低いといわれています。

自分のことを悲しいまでにおとしめてしまい、それにさえ気がついていない。

 だからまわりから見ると、卑屈に見えたり、いじけて見えたりするのかもしれません。

だからこそ、心ない人はいじめたくなるのでしょう。

自分の心の鬱積を晴らすために、あるいは、同じような弱さや嫌な部分を見せられた腹いせに、攻撃の標的にするのです。

その対処法としては、「自分に自信をつける」しかありません。

 一歩ずつ、確実に、あせらず、ゆっくりと。

だが、そこから立ち上がるのは決して容易ではありません。

 たとえば、「プールで普通の人が楽しそうに水着で泳いでいるのに対し、コートを着込んだまま必死に泳いでいるアダルトチルドレン」――そんな姿を想像すると、少しイメージが湧きやすいでしょうか。 

それぐらい、幼い頃に浴びせられた言葉の暴力や、虐待による心の痛みの記憶は深く影響を受けています。

大人になっても、心が凝り固まって硬直している状態なのです。

それは一筋縄ではいきません。

自分でくしゃくしゃになった紙を、一枚一枚ていねいにシワを伸ばしていくような作業を、地道に続けていくしかないのです。

 過去の事実は事実として受け止め、それでも前へ進むしかない。

 この曲は、そんなアダルトチルドレンが一歩を踏み出す勇気を、そっと奮い立たせてくれる曲でもあります。

涙の数だけ強くなれるよ、 アスファルトに咲く花のように 見るものすべてに怯えないで、 あしたは来るよ君のために

——『TOMORROW』岡本真夜

まさしく応援歌ですよね。 でも、『TOMORROW』といい『Jupiter』といい、どちらも「誰かがいて、励ましている」という構図になっています。

 当時の私には、その「励ましてくれる誰か」がなかなか想像できませんでした。

だけど、あるとき思ったんです。

 「インナーチャイルドを励ます、今の私でもいいんじゃないか」って。

だから、自分で自分に歌っている。

この曲は90年代の歌で、当時は私もよく口ずさんでいました。

アスファルトに咲く花のように、見るものすべてに怯えないで

なんて、いかにもアダルトチルドレンっぽい歌詞ですよね。

 その頃はまだ「アダルトチルドレン」なんて言葉すら知りませんでしたが……。

① 涙の数だけ強くなれるよ、アスファルトに咲く花のように…… ② 涙の数だけ強くなろうよ、風に揺れている花のように……

この歌の面白いところは、①と②が対比になっているところです。

 ①は「励まし」で、②は「提案」。

 だからこの歌は、ただの応援歌ではなく、優しく道を示してくれる「提案」もしてくれます。

だからこそ、一歩踏み出す勇気をくれるのかもしれません。

自分をそのまま信じていてね

うーん、これが一番難しいかな。 

なぜって、アダルトチルドレンには、普通の人が子供時代から積み重ねてきた「自分に向けられた揺るぎない愛情」からくる、自己信頼のようなものがほとんどないに等しいから。 

うん、本当にないんです。 望んでも、得られませんでした。

怒鳴り散らされたら、ただ我慢するしかなかった。

「自分が悪いのかな」って、ずっと自分を責めていました。

 でも、大人になって親の立場になってみて、ようやく分かりました。

 親のほうこそ、どれほど未熟だったのかが。

まあ、普通の親ではありませんでした。 

彼らもまた、世代間の連鎖に囚われたアダルトチルドレンだったのでしょう。

本人はそれに気づいていないから、いまだにあの暴力は「しつけ」だと言い張っています。

 でも、普通は子どもを自分の気が済むまで殴り続けたり、子どもが押し入れに入って布団をかぶり、息を殺して追い詰められて泣くような真似を、月に何度も繰り返したりはしないと思います。

本当に理不尽でした。 

でも、よく頑張ったと思います。 

えらかったね、私。

自分のインナーチャイルドに言ってあげたい。 

「もう大丈夫だよ、ここはもう安全だから安心して。見るものすべてに怯えないでいいんだよ」って。

自分の根幹になる根っこがないからこそ、ここまで自分で築き上げるのは並大抵の努力ではありませんでした。

 過去の自分、本当にありがとう。

僕はいつでも 歌を歌うときは マイクロフォンの中から ガンバレって言っている 聞こえてほしい あなたにも ガンバレ!

——『人にやさしく』THE BLUE HEARTS(作詞・作曲:甲本ヒロト)

ザ・ブルーハーツの曲は、いつも本当に心に響きます。

 まさしく、落ち込んだときや行き詰まったときに勇気をもらえる応援歌です。

とっても深いですよね。

「気が狂いそう やさしい歌が好きで あー あなたにも聴かせたい」 甲本ヒロトさんが、こうして歌の中で応援してくれているような気がします。 

自分一人の頑張りだけではどうしようもなく乗り越えられないことでも、「がんばれ」と言ってもらえると、また歩き出せそうな気がするから不思議です。

人は誰でもくじけそうになるもの ああ 僕だって今だって 叫ばなければやりきれない思いを ああ 大切に捨てないで

やりきれない思いを紡ぎながら、人は毎日生きているのかもしれません。 でも、それも含めて「自分」なんだと思えます。

人にやさしくしてもらえないんだね 僕が言ってやる でっかい声で言ってやる ガンバレっていってやる 聞こえるかい ガンバレ!

この気持ち、受け止めてもらえるのだろうか。 とってもうれしいな。

 今まで誰にも、こんなふうに心を聞いてもらえなかったから、なおさら胸に染みて……言葉になりません。

やさしさだけじゃ人は愛せないから ああ なぐさめてあげられない 期待はずれの 言葉を言うときに 心の中ではガンバレって言っている 聞こえてほしい あなたにも ガンバレ!

たくさんの言葉よりも、たった1つの音楽が多くを語り、心に思いが届くことがあります。

 音楽に出会えてよかった。

本当にありがとう。

今回ご紹介した曲はこちら

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